2013年4月25日木曜日

ネタかどうか分かりませんが・・・

日経WEB版には就活探偵団という特集記事がある。
これは日経就職NAVIとの連動企画。毎回、なかなか面白い記事が掲載される。ただし、この記事は有料会員限定の記事なので、全員が読むことができない。
裏を返せば、有料会員限定の記事を全文引用すると「営業妨害」になりかねない。「有料会員になって」ともいえないし。なかなか厄介ではある。

とはいえ、ここ2回で面白い記事が掲載されたので、どうしても紹介したい。(笑)
というわけで、営業妨害にならない程度(?)に紹介。

そのひとつは「就活生があきれる『トンデモ面接官』」

就活を行っている学生さんが体験した面接官列伝が紹介されているが、その一番最後のエピソード。

 東証一部上場で年商1000億円規模のメーカーの面接を受けたときのことを明かしてくれた。
 「最後に質問は」と聞かれたので、「面接官の皆さんの入社志望動機を聞かせていただけますか」と尋ねたところ、みんな「えっ?」と意表をつかれたような反応。しばらくの沈黙の後、1人の面接官が「何となく受かったから……かな」と正直すぎる答え。「まずいことを聞いたかなあ……」と就活生は後悔し始めたが、今度は別の面接官から「君みたいに夢を持って入ってくる人はすごいよ」と尊敬するような眼差しを注がれたという。[日経WEB版、2013/4/17 7:00]

これ実によくできている。『ネタかな』と思ったほど。
面接官だってその企業を選んで就職活動して入社したのだから志望動機があったはず。それが「何となく受かったから…」というのでは、学生さんの方が目がテンになるだろうな、きっと。
でも案外そんなもんかもしれない。

そして次は「面接官が語る『こんな学生は勘弁してほしい』」[日経WEB版、2013/4/24 7:00]

この記事は業種ごとにちょっと変わった就活生を紹介しているのだが、これまた『これはネタでしょ、絶対』という思うエピソードが多数紹介されている。そのうち5つを・・・。

情報 話の長い学生には困ります。特にエントリーシート(ES)の内容を丸暗記して、延々と話す学生。「ESに書いてあるままじゃないか」と止めに入ろうとしても、怒涛のごとく話し続けて止めるタイミングがないこともあります。 

ふむ、推薦入試でよくあるパターン。高校時代の癖が抜けないのだろうな、きっと。

建材 こちらから問いかけないと名前も言わない学生もおよそ3割はいます。「○○建材の○○です」とこちらから自己紹介して名乗ってもらうように仕向けますが、それでも気づかない。仕方がないので、面接の最後に「○○大学の○○さんですね」と確認するとやっと気づいて青ざめる学生も。高卒の就活生のほうが面接会場への入り方から出るまで練習しているので、よほど挨拶の基本がしっかりしていますよ。

これは大学生にとっては耳が痛い話かも。
でも練習した高校生が怒濤のごとく話し続けるのは許すのかな?

広告 「サークルを立ち上げた」というので、リーダーシップがある学生かなと期待して掘り下げて聞いてみたところ、部員は自分を入れてわずか2人。これでサークルといえるんですかね。

これは絶対ネタですよね。いや、就活生が使うという意味で。

百貨店 「尊敬する人は」の問いに「父親」と答える学生がとにかく多いですね。最近の就活生の父親は立派な人が多いのかもしれませんが、「ちょっと世間が狭いんじゃないの」と言いたくなります。

行動範囲はそれほど広くないからな。
父親を尊敬しているというのはいい、どこが尊敬に値するかを訊いてあげなくちゃ。

電機 面接が終わると帰り際、「お体にお気をつけてください」と学生に言葉をかけられたことがあります。余裕があるのか、それとも心証を計算に入れた発言だったのか。悪い印象は特にありませんが、不思議な感じでした。

中国人留学生は、講義が終わると「お先に失礼します」といって外に出る。
最初は不思議な感覚だったが、慣れると、「はいはい」ってなもんである。

このブログ(O's Note)はあまり告知していないので、学生さんが読んでいるかどうかはわからないが、他山の石として欲しい。

1 件のコメント:

  1. 私も,少し前にタブレットを購入したものですから,日経Webの有料会員になり,ご紹介の特集記事を興味深く読んでいます。
    面接担当者の「何となく云々」の発言ですが,現在面接を担当されている人たちは,かつてのバブル期に就職された方が多いと思われます。なので,何となくでも内定をもらえたわけです。
    そのことからすれば,今の学生たちに企業が求めるものは過大な気がします。
    私は学生たちに,アピールできるこれまでの活動をエントリーシートに書くときや面接で述べるときに,「やり遂げたことだけを話すのでなく(そんな似たような自慢話は面接担当者には耳にタコ状態),途中でぶつかった壁(問題)が何であり,その壁をどのようにして乗り越えたのか,その経験から何を得たのか」を語りなさい,と言ってます。
    (就職支援のセンターに関わった者より)

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