2013年7月16日火曜日

備忘的に

忘れてはならない情報。

今日、東証と大証の現物市場が統合された。これによって大証に上場していた銘柄が東証で売買されることになった。
今後、東証の市場区分は、第1部、第2部、マザーズ、JASDAQ、TOKYO PRO MARKETの5区分になる。

備忘的にというのは、上場数。
2013年6月30日現在の東証第1部上場数は1,720(8)、第2部は410(0)、マザース185(2)、TOKYO PRO MARKET3(0)、合計2,318(10)だった(東証ホームページ)。カッコ内は外国会社数である。
この数字は多少の増減はあってもこれまではあまり変化がなかったので、「第1部が1,700ぐらいで、1部2部合わせて2,100ぐらい」と説明すれば良かった。

そして今日。
第1部は1,760(8)【37】
第2部は571(0)【162】
マザース188(2)【0】
JASDAQスタンダード852(1)【852】
JASDAQグロース49(0)【49】
TOKYO PRO MARKET3(0)【0】
合計3,423(11)【1,100】
ちなみにカッコ内は外国会社数で、【 】は統合により大証から東証に上場した銘柄数である。
全体の規模としては1,100ほど増加しているので、やはり統合によって上場数が増えたといえる。

しかし、1部と2部だけ見ると、1部1,720→1,760、2部410→571で、2部では161増えているものの、それほど大きく増えたとは思えない。大きいのは、大証にあったJASDAQ市場に上場している銘柄が東証に移動したということで、スタンダード・グロース合わせて901もある。これは東証としては純増である。

ということは、「東証と大証が経営統合して日本取引所グループができた」「上場数は1,000ほど増えたが、そのほとんどが大証にあったJASDAQ銘柄」「第1部が1,800弱で、1部2部合わせて2,300ぐらい」という説明でいいかもしれない。カタカナ名が多くなったということも付け加えるか。

新聞によれば、統合によってシステム費用70億円が節約できるそうなので、コスト削減効果は大きい。

というわけで、後期の授業に備えた情報の更新。


2 件のコメント:

  1. 情報の取りまとめをいただき感謝申し上げます。後期の授業で使わせていただきます(笑)。 (M教員)

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