本人は歴史好きらしく、しかも小生も嫌いではない。
「あのさあ、薪水給与令で薪や水を与えることにしたのに、どーして日米和親条約でもう一回薪や水を与えることにしたの?」
困った。(笑)
小生の頭の中に日米和親条約の文字はあるものの、薪水給与令は初めて聞く言葉。
しんすい‐きゅうよ‐れい【薪水給与令】
江戸幕府が1842年(天保13)に出した外交方針についての法令。阿片戦争の情報を得て、異国船打払令を改め、異国船の来航に際して薪水や食料を給与し、対外的緊張緩和をはかった。
にちべい‐わしん‐じょうやく【日米和親条約】
1854年(安政1)神奈川で、アメリカ全権使節ペリーと幕府全権林大学頭韑(あきら)以下4名との間に締結・調印された条約。アメリカ船の下田・箱館寄港、薪水食糧の購入、漂着アメリカ人の保護、片務的最恵国条款などを定めた。神奈川条約。[広辞苑第6版]
こんなときは、例のアレ。
本箱からほこりがかかった山川の日本史(高校時代の教科書)を取り出す。
本文を読むも、やっぱり薪水給与令は出ていない。巻末年表には書いてあったが、それについての解説はなかった。
で、エントリの中心はそれではない。
教科書を見て娘が驚いたのが、教科書に引いてあったアンダーライン。
「えーーーっ、これ、もしかして鉛筆?」
「そうだけど、何か?」
考えてみれば、最近ではマーカーを使うので、赤鉛筆や青鉛筆などの色鉛筆は使わないのだろう。
我々の時代は、赤の色鉛筆が主流で、やがて片側に赤、もう一方に青の2色の色鉛筆を使うようになった。結構、格好付けていたつもり。
ご同輩、そうでしょ?
驚かれて、こちらが困惑した。
で、二人で得た結論。
薪水給与令は国内向け(大名向け)の御触れ。なので、大名には異人が来たら薪や水を提供しなさいといっても外国にはその情報は伝わっていない。そこで、条約で薪や水を与えると公約した(ここでは米国とだけだが)。
歴史観的に合ってるか不安だったが、検索してみるとそんな解釈をしているものがあったので、とりあえずは良しとしよう。
うん、歴史はやっぱり面白い。
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