2013年6月28日金曜日

黒い企業

ネット上のニュースを見ていたら、ブラック企業大賞なる「表彰制度」があることを知った。今年は第2回目だというから昨年から始まったことになるが、知らなかった。
見れば、昨年の受賞企業は名の知れた企業ばかり。しかもいわゆる就職希望先ランキングの上位企業も含まれている。

そして今年のノミネート企業
昨年に引き続いてノミネートされた企業もある。今年も名の通った企業ばかり。
ノミネート理由を読めば2種類に分類できるようだ。ひとつは過重労働。もうひとつはいじめ。

こうしたブラック企業を「表彰」すること自体ブラックな試みであるが、真意は、ノミネートされた企業に対して、ブラックをグレーに、そしてホワイトに変えるよう促すことにあるのだろうとは思う。しかし果たしてその真意が伝わるのかどうかは大いに疑わしい。

小生、そもそもブラック企業なるいい方は嫌いだ。
いかにも弱者視線のいい方だ。
では、いわゆるブラック企業を容認するのかといわれれば、もちろん、ノーである。働きやすい環境を整えるのは人を採用する組織の義務である。それでもやっぱりブラック企業といういい方には違和感がある。
ただ、ブラック企業といわれる組織を構成するのもやはり人である。人が人に職務命令しているわけで、解決する糸口は、やっぱり人が変わらなければならないということにある。それでも変われない理由は何か。

たとえば小生の年代と今の20代とでは環境がまったく違う。一例。我々は詰め込み教育で受験戦争世代。今の20代はゆとり教育で個を大事にするゆとりスト世代。なので我々の苦労は今の20代にはまったく伝わらない。この構図は、戦中戦後世代と、団塊の世代や我々の世代との違いでもあるし、永遠に解決できない世代間ギャップであるだろう。

またたとえば、働く意識も多様化している。このことはいいが、どうも向上心が欠如しているように見える20代が多いようにも思う。いい給料をもらいたければいい給料をもらうだけの勉強が必要であるにもかかわらず、ぼよよ~んと大学生活を送り、何となく働いてしまうというのでは、少なくてもこれからの時代は生き抜いていけない。高度経済成長時代なら、かつてエントリしたように「何となく」という理由でも良かったが、現代はそうはいかない。これもまた永遠の課題であろうが、今の若者は、アルバイトをして労働について実感しているハズなのに、働くこと、お金を得ることを軽く考えているフシがある。

ブラック企業を変えるためには、すでに働いている人間が、自分の世代と今の世代が根本的に違うことを十分認識すべきであろうし、過重労働やいじめに合っている世代も単にいわれるままではいけないという意識が必要であろう。
過重労働やいじめをしている世代の皆さん、あなたが組織にために良かれと思っていても、いざとなれば組織はあなたを救いませんよ。過重労働やいじめを受けている世代の皆さん、働く意味を考え、生き方を考えないと戦えませんよ。

とはいえ、ノミネートされた企業は、実はいい方かもしれない。こうやってまわりが寄ってたかって批判するので、改善の余地があるだけマシともいえる。小さな規模であれば報道もされない。そういった企業にも就職させる我々はいったい何をすればいいのであろうか。

・・・とここまで書いたけど、いろいろ突っ込まれる余地がたっぷりなので終了。


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