ひょう‐よみ【票読み】
(1)票数を数えること。
(2)選挙などで、支持票の数をあらかじめ見積もること。[広辞苑第6版]
ここでの話題はもちろん(2)の意味である。
小生も何度か経験し、苦杯をなめたことも数度ある。
投票行動を伴う議案の多くは、原案多数になり、一応の儀式として投票させることも少なくない。
しかし、まったく票が読めない場合もある。
そんなときには、原案支持に向けて事前に行動を起こすこともある。たとえば、政治の世界でも、ある政党幹部が別の政党幹部に趣旨説明を行うとともに投票に際しては原案に賛成するよう依頼している姿をニュースで見たことがある。
とはいえ、そう簡単にことは運ばないわけで、党議拘束をかけても青票を投じる議員もいる。
これは、事前に投票依頼をしても、実際の投票においては個人の意思が優先されることの証しであろうし、それはそれで仕方がないとも思う。
ところで、事前の投票依頼は悪であるのだろうか。
投票依頼しないことが清いのであろうか。
公的な選挙などでも、選挙活動の一環としての投票依頼は行われているし、それ自体、禁じられているわけではない。それをあたかも悪であるがごとくに叫ぶのはどういう心境のなせる技なのだろうか(論点のすり替えでもあるし)。
いたちの最後っ屁であるとすれば、情けない。
つい最近、こんなことを考えさせられる現場に遭遇した。
ちなみに、結果的には、票読みをするまでもなく、原案反対者に同調する者は誰一人おらず、圧倒的支持を得て原案が可決した。
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