たいがん‐の‐かじ【対岸の火事】
自分には全く関係のない出来事で、少しも痛痒(つうよう)を感じない物事のたとえ。川向うの火事。[広辞苑第6版]
ねたこをおこす【寝た子を起こす】
(寝静まった子を起こして騒がしくする意から)静穏になったのを、つまらぬ事をして元の騒然たる状態にする。忘れかけていた事を思い出させて、また問題を起こす。[広辞苑第6版]
その場にいなければ分からない話で恐縮だが、「原則的に」という言葉にこだわりすぎて、最後は大きな課題を背負ってしまったのではないかと思う。
「制約」という言葉は「直面する条件」を意味するが、「達成可能な選択肢を指す」と、経済学の本で読んだ記憶がある。今日の出来事になぞらえれば、原則とか例外にこだわるのではなく、フロアから出されていたように、与えられた条件の中で、状況に応じて決めるべき問題であったように思う。
それを原則・例外で線引きすると、たとえ200円の交通費でもダメということになる。実際に小生が関わるプロジェクトで、10年も200円の交通費を支給している(往復400円)。ではなぜこれが認められたのか。それはそのプロジェクトを実施するために必要な交通費であったし、金額が小さかったからだ。もし原則・例外論でいけば、これもNGになる可能性がある。
今日、小生が問題提起したのは相対的に見て金額的に大きすぎないかということ、さらにそれを実施すると有象無象が押し寄せるという点であった。
別の事例は、小生の理屈からすればまったく問題ない事例だったが、議長は原則・例外論で引き取った。
このことが隠れていた別の事例の問題をも浮かび上がらせてしまった(これはこれで良かったともいえるが)。
本人に直接的に関わらない事例でもあるので、うまくまとめようとしたのかもしれないが、寝た子を起こすことになったのかもしれない。
切り分けが大切だと思うんだけどなあ。
とかく日本の世の中は「融通」が跋扈し,その結果「権益」ないし「権限」が生まれる世の中のような気がします。この際ですから,寝た子はすべてたたき起こして,「本当に実情に合ったルール」を決められてはいかがでしょうか? (小樽の寅吉)
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