2013年3月30日土曜日

ネッコガシとキューフレ

昨夜、サンピアザ劇場で高校生演劇を観劇した。
題して、

サンピアザ劇場春の祭典2013高校演劇部門
伊達緑丘高校 vs 札幌厚別高校

今回で3回目になる。

伊達緑丘高校の出し物は『りんごの木』(演出:寺沢英幸)
上演時間:63分

この作品は伊達緑丘高校が10年前に全国大会に出場したときのものでその再演。
りんごの木を巡る自然と人々たちを描いたミュージカルである。
13名の「役者さん」たちが歌って踊る舞台は高校生らしい清々しさにあふれていた。主演の「りんごの木」の役者さんのセリフとして何度も使われた言葉が「ネッコガシ」(根っこガッシ)。雨が降ろうが風が吹こうが根をしっかりと張って立ち続ける気持ちを表した言葉。いい言葉だった。
最後は大人としても考えさせられる結末でちょっと複雑(観ながら『平成狸合戦ぽんぽこ』を思い出してしまった。苦笑)。

一方、厚別高校の出し物は『河童』(演出:白野実季)
上演時間:55分

こちらは2008年の全国大会で青森中央高校が上演した作品。
突然河童になってしまった高校生を巡るクラスメイトの日常を描いたものである。こちらは総勢18名。
ある高校のあるクラスの女子学生ヒメノがある日突然、河童になってしまう。クラスメイトだから今までどおり接しようとするが本音としてはやっぱり付き合いたくない。クラスメイトそれぞれに努力する姿が滑稽でそれでいて悲しくさえある。
キュウリを食べるヒメノが友達にいった一言が「キューフレ」。キュウリ・フレンドだそうで。
大団円は「おっ!」という結末でなかなか面白かった。

『りんごの木』で太陽がくれた季節(歌:青い三角定規)がBGMとして使われていたこと、『河童』ではフィーリングカップル5vs5(TV番組プロポーズ大作戦の1コーナー)が描かれていたことは、顧問の先生のノスタルジーかな。(笑)

上演は今日も2公演あり、最後に勝者を決める。
過去2回は厚別高校が勝利している。今回は伊達緑丘高校がいいお芝居をしていたのだが、さて結果はどうなるだろうか。

神谷演劇賞対象作品

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